【買い時?】熊谷組(1816)の株価が下落!「熊谷組ってどのような企業?」に答えます!【高配当】

投資

熊谷組(1816)の株価が下がってきました。

この銘柄は高配当銘柄です。

私は以前に保有していましたが、今年3月の配当権利確定後に利確していました。

その後も動向をチェックしていたところ、ここ数日下落が続いていたので買い時を検討してみることにしました。

そこで、熊谷組の事業内容や業績、指標、買い時を検討した結果を紹介しようと思います。

今回は前編として熊谷組の事業内容を紹介します。

高配当銘柄である熊谷組への投資を検討している方の参考になると思います。

事業の概要

熊谷組は福井発祥の準大手のゼネコンです。

国内外における土木・建築工事全般(企画・設計・施工・コンサルティング、大型土木工事やビル・ホテル・大型施設の建設)を営んでいます。

この企業の名前を知っている方はあまり多くないかもしれませんが、業界内では「トンネルの熊谷」として名を馳せています。

実績を見るとそれも納得で、日本最大級の徳山ダムトンネル工事では青函トンネル・黒部トンネル・関電トンネル・関越トンネル、橋梁工事の東京湾アクアライン・明石海峡大橋などに関わっています。

また、ビル関係では世界最高層ビル「台北I101」・新宿野村ビルディングの施工も請け負っていました。

その他、リニア中央新幹線の山梨県での実験線を施工しています。

これらの実績を踏まえると社会から求められている企業であると考えられます。

事業の概要
  • 準大手のゼネコンでトンネル施工に多くの実績がある
  • ビル建設も手掛けている

セグメント構成

セグメント構成は以下のとおりです。

建築・土木・子会社と大きく3つに分けられています。

建築の割合が50%以上となっていますね。

「トンネルの熊谷」と言われているくらいですから、土木の割合が大きいと思っていたので意外でした。

子会社の割合も大きい印象です。

子会社には以下のような企業があります。

  • 株式会社ガイアート
  • ケーアンドイー株式会社
  • 熊營造股份有限公司(台湾)
  • テクノス株式会社

ガイアートは売上高、営業利益、営業利益率が右肩上がりです。

ガイアートの事業内容は以下のとおりです。

  • 道路・空港・港湾・橋梁等の舗装をはじめとするインフラ整備
  • 舗装材料としてのアスファルト合材の製造など、新設から維持管理
  • 子会社を通じた有料道路事業「白糸ハイランドウェイ」の運営
セグメント構成
  • 売上高、利益ともに建築5割、土木3割、子会社2割の比率

中期経営計画

2021年5月13日に2021~2023年度の中期経営計画を発表しました。

経営の指標は後日紹介するとして、ここでは今後の事業計画をどのように考えているかを紹介します。

事業戦略①建設請負事業の深化

熊谷組のコア事業とされる建設請負事業の強化・効率化を図り、収益性を高める計画です。

以下のように「国内土木事業」「国内建築事業」「海外建設事業」に区分されています。

国内土木事業

国内における土木事業で今後注力するとされている分野は以下のとおりです。

国内土木事業の注力分野
  • インフラ大更新
  • 再生可能エネルギー
  • 防災・減災、国土強靭化
  • 資源循環

高度経済成長期に建設されたインフラは老朽化が進み、更新の時期を迎えています。

インフラ大更新分野ではトンネル施工に実績のある熊谷組が活躍する場がありそうです。

また、近年大雨による河川の氾濫や土砂崩れは毎年のように発生しています。

防災・減災分野では、例えば河川の氾濫や土砂崩れを防ぐ堤防建設においてダムの施工実績を活かせそうです。

大きな成長が期待される事業ではないかもしれませんが、着実に収益を確保できる事業であると言えそうです。

国内建築事業

国内における建築事業で今後注力するとされている分野は以下のとおりです。

国内建築事業の注力分野
  • 生産・商業・物流
  • 医療・福祉
  • 中大規模木造建築
  • 市街地再開発
  • 環境配慮リニューアル

セグメント比率で最も高い建築事業ですが、目立った施策は無いように感じます。

ただ、近年はホテルやマンション、ショッピングモール、教育施設の施工実績があるので、そのあたりを継続的に請け負うことができれば、計算できる事業となるでしょう。

2010~2020年の施工実績を確認すると、確かに病院の施工が目立つので、なにか特別なノウハウがあるのかもしれませんね。

高齢化社会の日本では病院の建築は伸びしろがありそうなので、医療・福祉分野には期待できるかもしれません。

海外建設事業

海外における建設事業で今後注力するとされている分野は以下のとおりです。

海外建設事業の注力分野
  • アジア地域の都市インフラ整備
  • アジア地域に進出する日系企業の支援
  • 台湾における圧倒的な地位の確立

今後、最も期待したいのが海外建設事業です。

アジア地域の都市インフラの整備はまだまだこれからというところも多いと思われます。

それらをどれだけ受注できる見込みなのかは記載されていないのでわかりませんが、実現すれば大きく利益を伸ばすことができそうです。

台湾については既に子会社があるので足掛かりは作れていそうです。

それでは事業戦略①建設請負事業について、私が期待している分野をまとめます。

事業戦略① 建設請負事業の深化
  • 国内土木はインフラ大更新分野と防災・減災分野が期待できる
  • 国内建築は医療・福祉分野が期待できる
  • 海外建設は見通しが不明だが、事業として成立すれば最も伸びしろがあると思われる

事業戦略②建設周辺事業の進化

続いて、成長領域と位置づけられている建築周辺事業です。

建築周辺事業とは、自ら出資あるいは資産保有等を行い、事業主体として参画する事業の子とのようです。

「再生可能エネルギー事業」「不動産開発事業」「インフラ運営事業」「技術商品販売事業」と区分されています。

各区分の注力分野は以下のとおりです。

建設周辺事業の区分と注力分野
  • 再生可能エネルギー事業
    • 住友林業との協業を含む木質バイオマス発電事業
    • 風力・太陽光発電事業(海外含む)
  • 不動産開発事業
    • 都市再生・まちづくり事業
    • 住友林業との協業を含む不動産開発事業(海外含む)
  • インフラ運営事業
    • 有料道路事業
    • PPP・コンセッション事業(海外含む)
  • 技術商品販売事業
    • バイオマス燃料開発・販売事業
    • インフラリニューアル工法開発・販売事業
    • 介護・福祉機器開発・販売事業
    • 建設仮設(鉄骨建方治具等)事業

気になるワードは「住友林業との協業」ですが、これは後ほど詳しく紹介します。

その他で注目しているのはインフラリニューアル工法の開発・販売事業です。

どのようなものを検討しているのか不明ですが、一度開発できればその後の継続的なインフラリニューアルの受注や他社への販売に繋がり、新たな収益源として期待できます。

それでは事業戦略②建設周辺事業の進化についてまとめます。

事業戦略② 建設周辺事業の進化
  • 住友林業との協業により成長領域の事業推進を目指す
  • インフラリニューアル工法開発・販売事業に期待したい

住友林業との協業

熊谷組は住友林業と中大規模木造建築ブランド「with TREE」を立ち上げています。

住友林業との協業状況について示します。

協業分野と気になるトピックスは以下のとおりです。

住友林業との協業分野とトピックス
  • 木化・緑化関連建設事業
    • 緑化提案による大型案件の受注拡大
    • 環境不動産への取り組み
  • 再生可能エネルギー事業
    • 木質バイオマス発電の事業化・大型風力発電事業への参画
  • 海外事業
    • インドネシア、台湾などアジア地域での不動産開発事業の推進・拡大
  • 周辺事業領域(ヘルスケア・開発商品販売他)
    • 資材調達サプライチェーンの構築
  • 共同研究開発(新工法・部材・ロボティクス他)
    • 木造耐震壁の開発

木化・緑化関連建設は環境に配慮した建設としてニーズが高まるかもしれません。

アジア地域での不動産事業は伸びしろがありそうですね。

また、資材調達サプライチェーンによるコストダウン効果に期待したいです。

とは言うものの、まだまだ事業の主力にはなっていないと思われますので、今後に期待というところでしょうか。

住友林業との協業
  • 中大規模木造建築ブランド「with TREE」を立ち上げている
  • 木化・緑化関連建設は環境に配慮した建設としてニーズが期待できる
  • アジア地域での不動産事業は伸びしろがありそう
  • 資材調達サプライチェーンによるコストダウン効果に期待したい

「熊谷組ってどのような企業?」に答えます!

今回は前編として熊谷組の事業内容を紹介しました。

名前を知っている方は多くないかもしれませんが、施工実績を確認すると有名な土木構造物、建築物に関わっていることがわかります。

今回の記事のまとめは以下のとおりです。

熊谷組って「どのような企業?」に答えます!
  1. 事業の概要
    • 準大手のゼネコンでトンネル施工に多くの実績がある
    • ビル建設も手掛けている
  2. セグメント構成
    • 売上高、利益ともに建築5割、土木3割、子会社2割の比率
  3. 事業戦略①建設請負事業の深化
    • 国内土木はインフラ大更新分野と防災・減災分野が期待できる
    • 国内建築は医療・福祉分野が期待できる
    • 海外建設は見通しが不明だが、事業として成立すれば最も伸びしろがあると思われる
  4. 事業戦略②建設周辺事業の進化
    • 住友林業との協業により成長領域の事業推進を目指す
    • インフラリニューアル工法開発・販売事業に期待したい
  5. 住友林業との協業
    • 中大規模木造建築ブランド「with TREE」を立ち上げている
    • 木化・緑化関連建設は環境に配慮した建設としてニーズが期待できる
    • アジア地域での不動産事業は伸びしろがありそう
    • 資材調達サプライチェーンによるコストダウン効果に期待したい

国内の土木事業、建設事業をベースにして、成長領域と位置づけている建設周辺事業を伸ばすことができれば、今後も安定した経営を実現できると思います。

今回の記事が高配当銘柄である熊谷組への投資を検討している方の参考になれば嬉しいです。

次回は熊谷組の業績、指標、買い時を検討した結果を紹介しようと思います。

株式投資には元本割れのリスクがありますので、くれぐれも投資は自己責任でお願いします。

以上です。

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